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食べるアート!!!           NZワイナリーで極上ディナー!

PUKEKOKKO

侮るなかれ! ニュージーランドの食文化!!!

今までオークランドの多国籍の食文化をご紹介してきましたが、いまやニュージーランドのネイティブの食材を生かした創作料理、新ニュージーランド料理ともいえるすばらしい文化が育っています。

日本に懐石料理があるように、ニュージーランドの懐石と言っても過言ではないフルコースディナーを今回はご紹介したいと思います。

今回私が訪れたのは、南島はクイーンズタウンにある Amisfield Bistro & Cellar Door というワイナリーの中にあるレストランです。以前から人様のブログの写真を見て、是非食べてみたいと思っていた店です。

ディナーコースメニューはその名も ”Trust  the Chef” のみ。シェフの自信が伺えます。 早速料理をご紹介しましょう。

まずはコースの前のアミューズ。アミューズとは日本の先付けをフレンチが真似したそうですが、まさにシェフからのおもてなし、心意気を表しているそうです。

 

 

まずはこちら、ホワイトベイト(シラス)のパンケーキ。ホワイトベイトは南島西海岸産が有名で、ニュージーランドでは高級魚とされています。こちらではフリッターにして食べるのが一般的ですが、この形、なんか日本人にはなじみのある形態ですよね。シラスのかき揚げとたこ焼きを合体させたようなアイディアですね。お味はとても品のある明石焼きホワイトベイト版といった感じでした。

 

 

 

次に流木の上にのっているのはマヌカで燻製されたマッスル(グリーンムール貝)。マヌカもマッスルもニュージーランドを代表する食材の一つです。日本で食べるムール貝とは一味も二味も違う、味も食感もしっかりとした味わいの貝に、ふわっと燻製の香りがついた美味な一品です。

 

 

 

こちらはクレイフィッシュ(伊勢えび)の尻尾部分をローストしたもの。めったに食べれないクレイフィッシュ。もったいぶってありがたく頂戴いたしました。上記三種とも海で獲れる食材ですので、海のイメージ、プレゼンには石や流木を使っているところが憎いですね。

 

 

 

次に自家製パン二種と自家製生ハム。右上に写っているのは石なんですが、3つのうち一つだけ石に見立てたトリュフのバターがあります。「ナイフで確認してくださいね」 なんていう遊び心もあります。

 

 

 

お次に登場したのはアスパラジュース。ゼリー状の輪っかの中にアスパラと紫人参のチップス、ポテトのジュレ、大根の花などがぎゅっと詰まっており、その周りに新鮮な旬のアスパラジュース(これを食べたのは春です)がそそがれます。

 

 

 

そしてこの日のお魚として出てきたのは、お皿にドン、と美しい貝殻が一つおかれた斬新なプレゼンテーション。

 

 

 

そうです。パウア貝(アワビ)のパイ仕立て。驚くほど柔らかく煮込んだアワビがパイの中に埋もれ、和っぽい味付けがされており、とてつもなく美味でした。

 

 

 

これまた印象的なプレゼンの一品。こちらは野うさぎのリエット・ラズベリーリーフ。なんとラズベリーで作った葉っぱの裏にはリエットが埋め込まれ、ラズベリーの甘酸っぱさと濃厚なリエットのハーモニーはもう唸るしかないという感じです。

 

 

 

お次はラムの肝。カラッと揚げてある肝にカワカワというニュージーランドのマオリハーブが添えてあります。ソースもカワカワで作ったもの。カワカワは血液浄化、抗酸化作用等様々な効能があるとされ、昔からマオリ族の間では万能薬として利用されてきたハーブです。

 

 

 

次にテーブルを飾ったのはエルダーフラワーのフリッター。エルダーフラワーは抗炎症、抗ウィルス作用のあるハーブで、サプリやお茶として飲まれる方も多いですが、最近ではこのようにフリッターとして出すレストランも見かけます。まるで花屋のディスプレイを見ているようですね。

 

 

 

そしてお肉のメインはラムでした。ホースラディッシュ、旨みソース、ヨーグルトをベースにしたソース。テーブルに運ばれてきたときは、ナスタチウムの葉っぱの青臭さが気になったのすが、肉と一緒に食べたときにラムの微かな臭みと青臭さが相まって、それはまろやかな味に変化したのには脱帽でした。

 

 

 

いよいよデザートです。まずはギフトデザート。こちらはフラックスシード(亜麻仁)を使って作ったコーンにアイスクリームが載せられ、蝋燭のようなプレゼンになっています。

 

 

 

そしてこちらがメインのデザート。先ほどもご紹介したマオリハーブのカワカワのタルト。上に載ってる飴状のものを取り外すと、

 

 

 

このようなカワカワのムースとゼリーが格子状に詰められています。カワカワはハーブティーとして飲むと、ツンとした癖のあるさわやかな風味が特徴ですが、このようにスイートにして食べる発想は斬新で、驚きとともに新たな発見に自分でも作ってみたいという欲望にかられました。この後、プチガトーとしてイチゴのマカロンがでてきたのですが、写真を撮り忘れました。

 

 

 

こんなに多種類の料理を食べ、もちろんお腹いっぱいだったのですが、下手なフードコートで食べすぎた時のもたれのようなものは全くありませんでした。最初に書いたように、ここはワイナリーなのに、ワインの話が何も出てこないと思った方もいらっしゃるでしょう。もちろん、この料理それぞれに合ったワインのコースを注文することができます。ただこのコースを頼むと、約一本のワインを飲み干すことになり、あまり飲めない私は運転手というミッションを与えられ、ワインの香りだけ楽しませていただきました。ワインについてはもっと詳しい方が別の機会に丁寧に披露してくれると思います。

 

というわけで、今回はクイーンズタウンにあるワイナリーレストランのニュージー食材を使った、芸術性豊かな見た目もお腹も大満足のディナーをご紹介いたしました。

 

by Pukekokko

 

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