5月より数年ぶりに日本からニュージーランドへの旅行が可能となりました!
コロナ禍で必要となった条件や準備、その渡航過程をご案内します。
*内容は5月21日筆者体験時点のものであり、諸条件、内容は随時変更となりますのでご了承下さい
日本人成人が観光目的で日本からニュージーランドへ渡航する場合、コロナ前から追加で必要となった書類、手続きは下記の3点。
・ワクチン2回接種証明書(英語記載)
・出発前検査およびその陰性証明(英語記載)
・New Zealand Traveller Declaration(ニュージーランド旅行者申請書) = NZトラベラーパス
それぞれの手続き
・ワクチン接種証明 - 私はNZで接種していて日本で接種証明を入手していないため省略
・出発前検査/陰性証明
NZへの国際線搭乗48時間前以降にPCR検査を受けなくてはいけません。成田発が21日18:30だったため、19日の19:00にテストを受けました。地元にもPCR検査ができる所は沢山ありましたが結果判明まで最長48時間かかる(間に合わない恐れあり)、料金が高い、英語の陰性証明が適合するか怪しい、などの理由で結局神戸まで出かけることにしました。バイタリティークリニック神戸三宮というところで、料金は15,000円、所要15分くらいで唾液PCR検査を行いました。19日の19:00に検査、翌20日の10:00頃に検査結果をメールで受け取り。コロナ前は必要なかった出費が痛いものの、検査や結果受け取りは非常にスムーズでした。
・New Zealand Traveller Declaration(ニュージーランド旅行者申請書) = NZトラベラーパス
日本出発までにオンライン申請が必要 https://app.travellerdeclaration.govt.nz/#/splash
日本語案内 https://www.travellerdeclaration.govt.nz/assets/pdfs/Traveller-Factsheet-Japanese.pdf
この申請を完了するためにはワクチン接種証明、出発前検査の陰性証明が必要。申請が問題なく受付られればQRコードが付いたNZトラベラーパスがメールで送られてきます。
家族3人分申請したところ、私以外の二人は申請後すぐに「受付しました」メールを受信、その後10分以内にはトラベラーパスが届きましたが、なぜか私の申請だけいくら待っても受付メールすら来なかったため、不安を覚えながら申請し直すことに。再申請後はすぐにメール、パスを受け取れ一安心。もし自分一人だけの申請だったら、審査に時間がかかるものと思い、ひたすら待っていたかもしれません。。最初の申請は説明を読みながら30分くらいかかりましたが、最後の再申請の時は慣れもあり5分ほどで済ませることができました。
これら3種類の書類/手続きが揃えば、ニュージーランド渡航の準備OK
どの証明書、パスもプリントアウト書類でもオンライン(スマホ内)でも対応可能。
渡航当日、伊丹空港から成田乗り継ぎのオークランド行きとなるため、まずは伊丹空港国際線乗り継ぎカウンターでチェックイン手続き。
本来トラベラーパスがワクチン接種証明、陰性証明をクリアしていることの証明となるはずなのですが、今回伊丹ー成田間で利用したJALは、ニュージーランド航空とはシステムが異なりトラベラーパスの読み込みができないとのことで、チェックインの際にワクチン接種証明と出発前検査の陰性証明の提示が必要でした。また預け荷物はオークランドまで直接行くものの、成田空港到着後に改めてニュージーランド航空へのチェックインが必要になるとのことでした。
伊丹空港での国際線乗り継ぎチェックインは、行先が異なる=コロナによる渡航条件が異なる海外渡航者の書類、手続きの確認をそのエアライン専門ではないJALスタッフが行わないといけないため本当に大変そうで、一組のチェックインが完了するのに10~20分はかかっていました。コロナ条件下で各地の空港から国際線乗り継ぎのチェックインをする際は特に時間に余裕を持って空港に到着するほうがいいかもしれません。
成田空港に着き、オークランド行ニュージーランド航空のチェックイン。
自動チェックイン機はあるものの、現時点ではトラベラーパスのQRコード読み込みができないため、有人カウンターに行く必要があります。機械でチェックイン、搭乗券を受け取り、その後荷物を預ける際にカウンターでトラベラーパスを提示するというのが一般的な流れのようです。カウンターではトラベラーパスの提示のみで、その他証明書は不要、スムーズに手続きできました。7月くらいを目途に自動チェックイン機でトラベラーパスの読み込み、ニュージーランド移民局システムと連動できるように現在システム改修を進めていて、そうなれば成田空港でのチェックインはコロナ前同様に自動チェックイン機で完結するようになるとのこと。
久しぶりの成田空港、出発ゲートも自動化されてました。
出国手続き後のターミナル。まだ旅行者も少なく、半分くらいの店は閉まっているようです。
開いてる店で最後の買い物
NZ90便搭乗、乗車率は40~50%というところでしょうか。
NZ入国カードが配られます。コロナ前のものからページが増えてコロナの症状があるか?テストをいつ受けたか?などの質問が追加されてます。(*注)
機内では食事中を除きマスク着用。食後など定期的に希望者にマスクが配布されます。
オークランド空港に到着。まず有人カウンターでパスポート、入国カード、トラベラーパスを提示して入国審査。トラベラーパスの確認が必要だからか日本のパスポートでは自動ゲートは利用できなかったものの、増えた手続きはトラベラーパスのQRコードをピッとしてもらうだけなのでコロナ前と比べて特に手間や時間がかかるというわけでもなくスムーズに入国手続き完了。その後荷物をピックアップして税関へ。
税関の手前でなぜか人が溜まっているなぁ~と思っていたら、係員に入国カードをチェックされ、なんと機内で渡された入国カードは古いフォームだから新しいカードに書き直せとのこと(NZあるあるですね)で溜まっている人達に仲間入り。。渡された新しいカードを見てみると、コロナに関する部分が丸々省略されているだけ。それなら古いフォームそのまま使ってコロナに関する部分を無視するだけでええやろう!と心の中で突っ込みながらも、この変更は近々NZ政府がコロナに関する入国制限を撤廃する兆候ではないか、と前向きに考えることに。
その新しい入国カード。 (*注)上の機内配布のカードは古いフォームとなりました
カードを書き直し税関に向かうと、税関カウンターの前に迅速抗原検査(RAT)キットが山積みにされていて、一人1パック取るように案内される。
1パック3キット入り。
同封されていた案内
この検査キットを使ってNZ到着日と到着後5/6日目に自身で検査してNZ当局に検査結果を報告します。
到着時の空港内で行う必要はなく、空港では検査キットだけ受け取り、帰宅後に検査しました。
ということでNZ到着時の空港ではコロナに関する面倒な手続きや待ち時間はほぼなし、旅行者が少ないこともあって飛行機到着から30~40分後には空港の外に出ることができました。
RAT検査の仕方(日本語案内)
https://covid19.govt.nz/assets/resources/translated-resources/Japanese/COVID-19-RATs-guide-Japanese.pdf
検査結果の報告
New Zealand Traveller Declarationに登録したメールアドレスに検査を促し、検査結果を報告するメールが送られてきます。
メール本文のClick hereのhereをクリックすると結果報告画面へ。
Cの線が出たか?YES or NO、Tの線が出たか?YES or NO、記入した結果は正しいか?YESで確認、陰性(または陽性)で間違いないか?をチェック、その後FINISHをクリックして報告完了。
ちなみにこの検査結果をオンラインで報告するためのメールは家族3人のうちなぜか一人にしか送られてきませんでした。そのため残り二人分は電話で報告することに。
検査キットに同封されている案内に記載されている電話番号に電話。名前、生年月日、NZ内の連絡先、NZ到着日、到着便の便名を聞かれた後、テスト結果を伝えて報告終了。
ついでに家族3人同じ手続きしたのに、オンライン報告用のメールを受け取ったのは一人だけだった、と言うと「そういうこともあるかもね、入国者増えてるし、ランダムなのかも」と予想通りのあやふやな返答、まぁ真相は誰にもわからないですよね。でもメールを受け取らなかったら、陽性ならともかく陰性ならわざわざ電話で報告しない人や、検査することすら忘れている人もかなり出てくるんでしょうね。。
このRAT検査および報告作業を到着後5日目にも行いNZ入国の手続きは全て終了となります。今回のケースでは22日(日)にニュージーランド入国、27日(金)朝に今日が5日目テストの日です、という再確認メール(基本内容は到着日のメールと同じ)を受け取りました。
今回コロナ後初めて日本からニュージーランドに渡航した印象は、日本出発前に準備が必要な3つの書類、手続きは手間もお金もかかりとても面倒。でもそれらを一旦揃えてしまえば、その後の旅行自体はほとんどコロナ前と変わらず、特に成田空港での出国、オークランド空港での入国手続きは本当にスムーズでした。
一般旅行者はまだ対象外ですがNZ永住者は既にワクチン接種証明が不要でNZに入国できるようになっており、またNZ政府は遅くとも8月には出発前検査、陰性証明も不要とする見込みです。NZはこのように規制緩和の方向で動いており、トラベラーパスも近い将来に簡素化、廃止されることもあるでしょう。そうなればコロナ前と変わらないNZ渡航が可能となります。その時が少しでも早く来て、旅行者の皆様が気軽にニュージーランドを訪れることができる日を心待ちにしています。
関連リンク
ニュージーランドでの日本帰国前PCR検査 https://stravelnet.com/business/predeparturetestnz/
迅速抗原(RAT)検査 https://stravelnet.com/life/rapidantigentestnz/
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